実はコレだけ。更年期とPMSの決定的な違いとベストな改善法

実はコレだけ。更年期とPMSの決定的な違いとベストな改善法

いま起こっている不調は更年期なのかPMSなのか、分からない場合もあるかと思います。その違いは『生理前かそうでないか』という点にある事をご存じでしょうか?より細かく把握したい方は、基礎体温が0.5度ほど上がっているかそうでないかで判断がつきます。

 

ここでは更年期・プレ更年期とPMSの違い、それぞれの症状の改善法についてご紹介していますのでご参考頂ければと思います。

更年期とPMSの違いは生理前かそうでないか

実はコレだけ。更年期とPMSの決定的な違いとベストな改善法

 

更年期は卵巣機能の低下に伴う不調を指し、45~55歳ほどで発症されます。PMSは生理前に起きる不調となります。

 

更年期は、年齢を重ねるごとに徐々に卵巣機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンが減少する事でホットフラッシュ(ほてり、めまい、発汗)、イライラ、うつといった様々な不調が起きる病気です。特定のタイミングではなく、日常的に発症するのが特徴となります。

 

PMSは別名、月経前症候群と呼ばれ、更年期と似て幅広い症状となり、生理の約2週間前から不調が始まり、生理を境に体調が回復するという特徴があります。体内では女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れることで発症するとされています。

 

PMSは更年期の症状とも似ている事から、生理周期を把握していないと混乱してしまうかと思います。生理周期は、月経期⇒卵胞期⇒排卵期⇒黄体期の4つに分かれ、およそ28日となっています。妊娠がなかった場合は再び生理(月経期)に戻り、プロゲステロンが多くなる黄体期にPMSが現れます。

 

基礎体温を計測している場合は、黄体期に体温が0.5度ほど高くなりますので、それを確認してPMSが始まるタイミングを知ることができます。

 

以下に、更年期障害とPMSの症状を記載いたします。

 

更年期障害 PMS

■身体的な症状
・のぼせ、ほてり、発汗(ホットフラッシュ)
・生理周期が短くなる
・生理周期が長くなる
・生理時の経穴量の減少
・動悸や息切れ
・冷え
・肌荒れ
・ニキビ
・口の中が乾く
・髪からハリやツヤがなくなる
・便秘
・疲れやすい
・肩こり、腰痛
・頭痛
・不眠

■精神的な症状
・イライラする
・不安
・憂鬱
・泣きやすくなる
・忘れっぽくなる
・やる気がでない

・乳房の張りや痛み
・むくみ
・肌荒れ
・ニキビ
・頭痛
・吐き気
・眠気
・不眠
・便秘
・食欲増進
・ほてり、のぼせ、発汗

 

これらは、体が妊娠に備え、プロゲステロンが体内の水分を保持しながら体温を上げる働きがある為ですが、更年期の症状と非常に似ています。その為、生理前かそうでないかで更年期かPMSかを判断するとよいでしょう。

 

【プレ更年期(若年性更年期)とPMSの違い】

30代後半~40代前半でも、更年期障害のような症状が現れるプレ更年期もあります。どちらにも生理があり、なおかつプレ更年期では生理不順を招くこともある為、原因が判断しにくいものです。その場合、先にご説明した通り、基礎体温の違いでプレ更年期かPMSかの違いも判断つきやすくなります。

 

プレ更年期障害は、ストレスや疲れによる自律神経の乱れによって症状が現れますので、しっかりした生活習慣、十分な睡眠時間を確保することが重要となります。

更年期もPMSも生活習慣の見直しで改善が期待できる

実はコレだけ。更年期とPMSの決定的な違いとベストな改善法

 

更年期障害やPMSは、食事・睡眠・運動・習慣を見直すことで軽減することができます。具体的な内容を以下にまとめましたのでご参考下さい。

 

■ 睡眠

睡眠時間が不足してしまうとホルモンバランスの乱れに繋がるため、しっかりと睡眠時間を確保するようにしましょう。必要な睡眠時間には個人差がありますが、最低6時間以上が望ましいと言えます。

■ 習慣

・ストレスを溜めないようにする

人間はストレスを感じると、緊張や興奮の機能をもつ交感神経が優位になり、リラックスした状態では交感神経が優位となります。継続的なストレスは交感神経が刺激され続けるので、自律神経が乱れ、心身に緊張と悪影響を与えます。その為、ストレスが溜まった時はご自身に合ったストレス発散法を行うと、更年期やPMSの改善に有効的です。

 

・気にしすぎない

更年期障害やPMSの症状が重くなりがちな要因の一つとして、気にしすぎる性格や神経質、几帳面な性格があります。それらはストレスの要因にもなり、自律神経やホルモンのバランスを乱してしまう可能性があります。更年期障害やPMSは女性には必ず現れるので、深刻に受け止め過ぎるのは逆に良くないと言えるでしょう。

 

・規則正しい生活を送る

不規則な生活は生活リズムを乱し、交感神経と副交感神経のバランスも崩れやすくなります。ポイントは休日や夜更かしをしてしまった日であっても、同じ時間に起床することです。多少寝不足だったとしても、起床した際に日光を浴びることで交感神経が刺激され、生活のリズムが整いやすくなります。

 

・禁煙する

タバコに含まれる一酸化炭素やニコチン、タールなどの物質は血管を収縮させ、自律神経のバランスを乱れを強める働きがあります。更年期障害やPMSの症状を強める可能性もありますので、喫煙の習慣がある場合はなるべく禁煙する方が良いでしょう。

■ 食事

・三食しっかり食べる

 

エネルギー不足で体重が減少すると、ホルモンバランスも減少し、乱れやすくなります。エネルギー不足や低体重は、更年期障害の症状もPMSの症状もどちらも重くしてしまうため、3食しっかりと食べて必要なエネルギーは摂取するようにしましょう。牛・豚・鶏といった肉類を避ける方は多いですが、その中に含まれる脂質は、女性ホルモンを始めとする各種ホルモンを作る材料になるため、極端な制限は避けたほうがよいです。肉類はどうしても避けたいという方は、卵、いわし、生クリーム、チーズなどから摂取しても良いでしょう。

 

・イソフラボンを摂取する

イソフラボンは大豆や大豆加工食品に豊富に含まれるポリフェノールの一種です。女性ホルモンであるエストロゲンに似た構造をしている為、更年期やPMSでの黄体期の減少したエストロゲンを補う働きをします。また、更年期以降に起きやすい骨粗鬆症の予防にも役立ちます。

 

イソフラボンは1日に75mg程度が上限であるため、この量を超えないように注意しましょう。豆腐なら半丁で約40mg、豆乳ならば200mlで約40mg、味噌汁ならば1杯約5mgのイソフラボンが含まれています。

 

詳しくはこちらでご紹介しています。

 

・カルシウムを摂取する

更年期障害やPMSでは、気持ちをイライラさせたり攻撃性を増したりする症状が現れますが、カルシウムは神経の興奮を落ち着かせてイライラした気持ちを解消する働きがあります。その為、カルシウムを十分に摂取することで感情を落ち着かせる働きが期待できます。

 

カルシウムの成人女性の摂取推奨量は650mg/1日です。カルシウムはサクラエビやしらす干し、チーズやヨーグルトなどの乳製品、豆腐などに多く含まれていますが、吸収率があまりよくないミネラルで、レモンや酢などの酸性の食品と一緒に摂取すると吸収率が高まります。また1日の耐用上限量が2500mgとなっているので、サプリメントを利用して多めに摂取するのもよいでしょう。

 

・ビタミンEを摂取する

ビタミンEは女性ホルモンの代謝や分泌にも関わり、PMSの症状を軽減させる働きを持ちます。血管を拡張させる働きがあり、更年期の交感神経が優位になることによるホットフラッシュや肩こり、腰痛などの症状を軽減する働きも期待できます。ビタミンEの必要量は成人女性で1日に6.0mgほどで、植物油に多く含まれています。

■ 運動

更年期やPMSでは自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなっています。適度な運動を行うことで心肺機能や発汗機能、体温調整機能などが刺激され、自律神経を調整する効果が期待できます。どんな運動でも構いませんが、30分程度無理なく続けられ、軽く汗ばむくらいの有酸素運動が良いでしょう。早歩きやゲーム感覚のフットサル、ヨガなどがおすすめです。

医療機関で行う更年期とPMSの治療法

実はコレだけ。更年期とPMSの決定的な違いとベストな改善法

 

更年期障害やPMSは、医療機関で治療することが出来ます。日常生活に支障が出るレベルで辛いならば治療を受けたほうがよいでしょう。更年期障害とPMSのそれぞれの治療法には以下のようなものがあります。

 

【更年期障害の治療法】

更年期障害の治療法は主にホルモン補充療法(HRT)が採用されます。更年期障害の根本的な原因は、卵巣の機能が低下することによりエストロゲンの分泌量が低下することで現れますので、ホルモンを補充することでホルモンバランスは整えられ諸々の症状は改善します。方法にも内服薬や貼り薬、塗り薬などがあり、医師と相談の上、負担の少ない方を選ぶことができます。

 

また、更年期障害の治療は健康保険を適用することができる為、経済的な負担も少なくて済みます。

 

【PMS(月経前症候群)の治療法】

PMSが辛い場合は、低用量ピルによる治療ができます。PMSは生理周期によるホルモンバランスの波が原因で現れますが、低用量ピルの服用で排卵を抑制し、ホルモンバランスの波を一定になることで症状が軽減されます。PMS治療が目的の場合、健康保険が適用されるピルも存在します。

 

ただし、ピルを服用した際に若干の副作用が出る場合もあるので、ピルを服用し始めて頭痛や不正出血などの症状が見られた時は、婦人科で相談するようにしましょう。

 

更年期障害とPMSともに言えることですが、それぞれ精神的な症状が重い場合はホルモン補充療法や低用量ピルに加えて抗うつ薬や精神安定剤を処方する場合もあります。精神的な症状に悩まされている場合は別途相談してみましょう。

 

【漢方による更年期障害やPMSの治療】

ホルモン補充療法や低用量ピルの利用に不安がある場合、漢方による治療も可能です。ただしホルモン補充療法や低用量ピルに比べて症状の改善は緩やかなのには注意が必要です。更年期障害やPMSの治療に使われる漢方には以下のようなものがあります。

 

加味逍遥散(カミショウヨウサン)

加味逍遥散は更年期障害の漢方治療に最もよく用いられる薬です。更年期障害によく現れる血行の悪化を改善して体を温め代謝を改善する働きがあります。またホットフラッシュの原因となる上半身の熱を冷ます働きがあります。ホルモンバランスの乱れを整えるため、更年期障害だけではなくPMSの治療にも用いられます。また冷え性や肩こりなど女性によく見られる症状を改善させる働きもあります。比較的体の弱い人に用います。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

当帰芍薬散はPMSの治療に比較的よく用いられる漢方薬です。更年期障害の治療にも用いられることがあります。加味逍遥散と同じく血行を改善して体を温める働きがあり、ホルモンバランスを改善させる効果があります。またPMSによく現れるむくみを改善する働きもあります。冷え性で痩せ型の人に用いられる漢方です。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

桂枝茯苓丸も上の二つと同じく更年期障害やPMSの治療によく用いられる薬です。下半身を温め、上半身の熱を冷ます働きがあるためホットフラッシュの改善や冷えの解消に適しています。体力があり、のぼせの症状が見られる人に用いられることが多いです。

 

これらは更年期障害とPMSの治療に使われる代表的な漢方です。しかしそれ以外の漢方が更年期障害とPMSの治療のために採用される場合もあります。漢方薬はそれぞれの飲み合わせによっては思いもよらぬ作用が現れることがあります。そのため漢方に詳しい医師に相談のうえ、服用することが重要です。更年期障害やPMSを漢方で治療したい場合は、漢方を扱っている婦人科を探してから診察を受けるようにしましょう。

 

ほか、更年期に効果的な漢方は以下のページでも確認できます。

まとめ

いかがでしたでょうか?

 

更年期とPMSの違いは生理前かそうでないかという点で判断できますが、プレ更年期とPMSは非常に似ている為、判断基準は基礎体温となります。基礎体温が0.5度ほど高い場合は黄体期となり、PMSが始まるタイミングとなりますので、それらを基準に把握すると良いでしょう。

 

更年期とPMSの違いについて以下の表にまとめましたので、今後の参考に活かして頂ければと思います。

 

更年期 PMS
発生時期 日常的 生理前
年齢 45歳くらいから 20~30代に多い
原因 女性ホルモンの減少 ホルモンバランスの乱れ
主な症状

・ほてり、のぼせ、発汗(ホットフラッシュ)
・イライラ、不安、躁鬱
・骨量の減少

・乳房の張り
・むくみ
・肌荒れ
・頭痛
・イライラ、不安、集中力の低下

治療法

更年期サプリメントの摂取
ホルモン補充療法(HRT)
漢方薬療法

・低用量ピル
・漢方薬
・生活習慣の改善

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